物の片付けは元気なうちに
若いうちは片付けをこなせるのですが、高齢になると体力、気力、集中力が衰えて片付けが億劫になります。
ですから、まだ元気に動ける50代、60代のうちから徐々に物の片づけを始めていくべきです。
片付けのポイントは2つで、1つは「時間をかけて片づけること」です。
焦って処分して後で後悔したり、結局は同じものを買い直すというリスクを避けましょう。
1年~3年かけて、じっくり時間をかけて片付けてください。
2つ目のポイントは、物を分ける作業から始めるという点です。
洋服、バッグ、食器など家の中に溢れている物を「今すぐ使う物・使っている物」「今すぐ使わない物」に分け、「今すぐ使わない」と判断したものはいったんダンボールに詰めます。
物が少なくなると気持ちがスッキリしますし、ダンボールに詰めた物がなくても生活できることに気づくでしょう。
決心がついたら処分しましょう。
資産の整理を始めよう
口座から自動引き落としになっている支払いやクレジットカードについて、どんな支払いがどの口座と紐づいているかの整理整頓をしましょう。
株や積立投資、保険やローンの支払いなどもあるのではないでしょうか。
銀行口座は、基本的に遺族からの申し出があってはじめて凍結されるので、使っていないサービスの引き落としが何カ月もされ続ける可能性があります。
家族が困らないよう、支払先と口座を整理してエンディングノートに記録しておくと良いでしょう。
「使うお金」「葬儀などに必要なお金」「家族に残すお金」にそれぞれいくら必要かおおまかに計算し、資産リストを作っておくと家族にとって助けになります。
ネット銀行を利用している場合、家族が分かるように銀行名、口座番号、パスワードなどを記録しておくのを忘れずに。
終活を始めた段階で、保険の見直しもしておくとよいでしょう。
今後、どんな保険が必要になるか専門家に相談するのがおすすめです。
生命保険は、受け取りを誰にするか家族で話し合っておく方がよいかもしれません。
デジタル情報を整理しよう
デジタル情報の整理は生前のうちに行わなければなりません。
パソコン、スマートフォンに登録、保存されている個人情報や画像データ、インターネット上のアカウント・登録情報などを整理しましょう。
不要なアカウントなどは削除し、万が一の時にはアクセスできる人を指名しておき、パスワードはエンディングノートなどに控えておくとよいでしょう。
アプリや動画配信サービスなど有料のサービスを利用しているなら、家族が利用停止できるようにきちんとパスワードなども書き留めておきます。
家族にも見られたくないデータには、パスワードをかけるなど対策しましょう。
大切な画像や動画はクラウドストレージなど安全な場所で保存し、家族と共有すると良いでしょう。
アルバムやフォルダーを作って整理できます。