人生100年時代と言われるようになりました。私も50代になり、もうすぐ60歳が目の前に見えてきました。今までは60歳になったら定年退職して余生を過ごす人が多かったはずです。しかし、医療の進化により、ガンはもはや死の病ではなくなりました。さらに、内臓などは、自分の細胞を培養して3Dプリンターでもつくれると先日知人のお医者様から聞きました。この先寿命がさらに延びることが予想されるなか、私のような凡人はどのように生きていけばセカンドライフを楽しめるのか考察してみました。
そもそもセカンドライフの考えはどこからきた
セカンドライフは、戦後の日本に定着した和製英語です。日本では定年退職前の人生をファーストライフ、定年後の人生をセカンドライフとする考えから構成されています。戦後74年間安定してきた日本では、大企業や公務員に就職すればだれでも余裕あるセカンドライフを送れると考えられてきました。しかし、実際のセカンドライフは、日本人の考えているものとは違うようです。アメリカでは、成功したお金持ちが、税制対策がさらに進んだ海外へ移住して、余生を過ごすことが多いようです。シンガポールやマレーシアへ移住すると節税プラス資産運用ができ、さらにお金が増えるステージが本来のセカンドライフの意味のようです。また、アメリカでは、国内にいても財団や慈善団体を立ち上げると、そのなかで大金を回せます。実際には、優秀な人材をスカウトしたり、財団の設備投資をしたりすることで節税をしているようです。また、セカンドライフに入ると欧米では、持ち家の価格が倍以上になるケースが少なくありません。そのため、大金を借りいれ家を買っても、いずれは資産になります。日本では、持ち家=終の棲家ですが、欧米では家=投資物件です。セカンドライフで何かあったときのために売りさばけるものとして家を持っているのです。
セカンドライフの生きがいを見つける
日本で家を買うと欧米のように、家を購入した後値上がりすることはほとんどありません。そのため、セカンドライフでは、家にしがみつくよりも自分の新たな可能性を求めて勉強をするべきでしょう。例えば今から海外の知らない言葉を習ったり、大学に通って新たな知識を身に着けるのもいいかもしれません。なにより、60歳になったら定年という固定概念を取り払って生きなければなりません。人生が100年になるなら、チャンスもそれ以上に巡ってくるからです。チャンスをつかむには、いままでの知識、経験を生かして生きる。そして、大きなチャンスをものにする。これこそ本当のセカンドライフの姿ではないでしょうか。