ある年齢になったら子離れや親離れは必要だと私はおもっています。子供が親にいつまでも頼っていたり、親がいつまでも子供の面倒を見たりすると、関係がいびつになってしまうからです。特に親の子離れが現代では深刻ではないのでしょうか。いつまでも親が面倒を見ると独立しようとしていた子供の心を摘んでしまいかねないからです。親と子供それぞれが自立した生き方、親離れ・子離れの難しさについて考えてみました。
親も子供もそれぞれ自立して生きていくためにできること
ヨーロッパのことわざに「地獄への道は善意で敷き詰められている」ということわざがあります。このことわざは善意からしたことが転じて災厄になるという意味が込められています。親離れ・子離れで説明すると、子供がいつまでも親に頼っていたり、親が子供の世話を成人になった手もしていたりするケースです。本来ならば、大学や高校を卒業して就職したら、子供は独立して社会人として扱われなければなりません。いつまでも親と子供共存関係にあると、子供は自立して生きようとしなくなるでしょう。そういった子供がニートになったり、そんな子供に嫌気がさし親が暴力をふるったりします。
親離れ・子離れの難しさや具体的方法
親子の関係は、子供が成長にあわせて次第に距離をおかなければ、子育てがおわったり、社会人になったりしたときにいきなり親離れ・子離れは難しいといわれています。一般的に親離れ・子離れができるチャンスは子供が18歳になるまでです。1回目のチャンスは、小学校に入学したときです。小学校に入学すると、子供が学校で過ごす時間が増えます。自分で考えて行動をきめる場面が増えるのです。親は今まで面倒を見てきた子供はまだ何もできないとおもうのではなく、切り替えて子供の自主性に任せる必要があります。また、子供は次第に、自我が芽生えて、新しいことにチャレンジします。失敗してもなぜ失敗したのか自主的に考えさせるようにしましょう。親でないと解決できない問題(お金が絡む問題や集団的ないじめは積極的に守ってあげます。)2回目のチャンスは思春期です。思春期になると体が子供から大人に変わります。この時期になると子供は親に隠し事が増え、親はそれを知ろうとして過干渉になります。隠し事が犯罪なら、指導しなければなりませんが、異性への悩みなどは無理に立ち入らずに見守るようにしましょう。3回目のチャンスは高校生になったときです。高校生になると、生徒会の運営をしたり、部活動でキャプテンをするようになります。親は大人として子供を扱い、子供は、自分では決めきれないことは相談できるような関係を築くといいでしょう。こうして3段階のステップを踏んで次第に親離れ・子離れをしていくのです。